暮らしと世界を結ぶみなと

 わが国の貿易量の99%以上はみなとで扱われており、近年では、食料品、家電製品、日用品などの生活に密着した貨物(暮らし系貨物)の輸送が国内輸送から対アジア輸送へとシフトしています。

 このように私たちの暮らしはみなとによって世界と結ばれており、豊かで安定的な国民生活を実現する上でみなとの果たす役割は益々高まっています。


対アジア輸送の準国内輸送化

 グローバル化の進展とアジアの経済発展に伴い、かつて国内の工場間で輸送されていた機械部品が国内工場とアジアに立地した工場との間で輸送されるようになっています。食料品や家電製品についても、国内の地域間輸送から対アジア輸送へとシフトしています。

対アジア輸送の準国内輸送化

矢印

対アジア輸送の準国内輸送化


暮らし系貨物や機械部品の輸送量 増加

 このような生産・輸送形態の変化により、わが国の輸入コンテナ貨物に占める暮らし系貨物の割合が約6割にまで高まっており、機械部品の貿易額も増大しています。中でも対アジア貿易の伸びは顕著です。

 輸入コンテナ貨物の品目推移 

輸入コンテナ貨物の品目推移

 「部品」の貿易額の推移 

「部品」の貿易額の推移

[Q] 新世紀港湾ビジョンって何?

[A] 21世紀における港湾政策の基本的方向を示すものです。

 21世紀が幕を開けた今、急速に進展するグローバル化、資源・環境に対する国民意識の高まり、少子高齢化社会の到来など、わが国をとりまく社会経済情勢は大きな構造変化を生じています。  こうした時代の潮流を読み、新しいニーズに適合するみなとのあり方を探り、省庁統合のメリットを活かせる既存の枠組みを超えた新たな政策方針を提示するべく、運輸省(現国土交通省)港湾局において、平成12年12月、新世紀港湾ビジョン「暮らしを海と世界に結ぶみなとビジョン-国と地域のパートナーシップによるみなとづくり-」を策定しました。このビジョンは、21世紀における港湾政策の基本的方向を指し示すものです。